RADIO再録!2018/09/20 @FMえどがわ

ラジオ

今回はいつものFM甲府…ではなくて、東京都江戸川区小岩にあるFMえどがわさんにお邪魔しました。
聞けなかった方への再録です!
番組名は「あしたへ・・・笑顔りんりん・木曜日」パーソナリティは市川洋子さんです。<2018/09/20放送分>

毎月20日のワインの日にちなんで…

市川:時刻は3時○○分です。続いては、『旧暦カレンダー』のコーナーです。
今日、9月20日木曜日は、旧暦に換算すると8月11日にあたります。
「彼岸入り」として、今日から7日間が“お彼岸”となります。

さて、日付は9月20日の現代に戻りまして、毎月20日は
“ワインの日”に制定されています。平成6年に日本ソムリエ協会が
制定したものです。今日はそんな”ワインの日”にちなんで、
漫画でワインの魅力を紹介されている、漫画家・イセダマミコさんを
ゲストにお招きしました。

イセダさんはワインから繋がったご縁をきっかけに、東京から山梨に移住されたとか!
今日はワインの魅力から山梨での生活まで、
たっぷりとお話を伺います。イセダさん、どうぞよろしくお願い致します。

イセダ:よろしくお願いします。

山梨の暮らしと移住のきっかけ

市:イセダさんは、山梨で普段どんな生活を送られていますか?

イ:今は笛吹市の一宮町というところに一軒家を借りて猫と住んでいます。周りは桃やぶどうの畑だらけ。
家にも畑があるので、畑の手入れをしたり、時々バイトしたりしながらのんびりマンガを描いてます。

市:移住されたきっかけは何だったのでしょうか?

イ:きっかけはワインです!
ワインが好きすぎて、突き進んでいったら山梨に住むことになっちゃったんですよ〜(笑)

市:イセダさんは、そもそもワインがお好きだったのですか?

イ:ワインを飲むようになったのは遅くて、15年くらい前、40代になってからなんですが、
しばらくして山梨のワインを飲む機会があったんですね。
最初は「へぇ〜日本でもワイン作ってるんだ?美味しいのかなぁ?」と興味本位だったんですが、
飲んでみたらものすごく美味しくて。
作っている現場が見たいな〜、山梨に行ってみたいな〜と思ったんです。
フランスのブルゴーニュに行こうと思ってもなかなか行けないけど、山梨ならすぐ行けますからね(笑)

調べたらちょうど1週間後に、山梨県は勝沼町(日本で一番日本ワインを作っているところ)で、
ぶどうを作る人、ワインを作る人、両方に話を聞けるツアーがあったので参加しました。

市:山梨に飛んでいっちゃったんですね(笑)

イ:はい。そしたらその方たちが、自信と誇りを持って、とても熱く自分の仕事を語るんですよ。
「うわー、この人たち素敵!この熱い世界はなんなんだ!!」って、感化されて。
同時に畑を継ぐ後継者不足の問題とか、ワイン作ってもなかなか売れないとか、そういうお話もされてて、
とても心を動かされました。

あっ、ここに私がやれることがある!って、作家としての直感でピーンときて、
この世界、ワインを飲むほうじゃなくて作るほうをもっと知りたいと思ったんですね。

市:なるほど〜

イ:そしたらこれまたちょうどタイミングよく、
「自分で育てたぶどうで自分でワイン作りたいなぁ?作れないかな?」って、SNSで声かけしている方がいて、
山梨のぶどう農家さん(今ではKisvinワイナリーというとても素晴らしいワインを作るワイナリーの
社長さん)が「うちの畑を手伝ってくれたら教えてあげるよ」って応えてきて。
「それ、私も参加します!!」と手を上げて、毎月山梨に通うことになったんです。

朝、始発電車に乗って日が暮れるまで作業して、また電車で東京に帰る。
そんな生活を1年以上続けてました。もちろんマンガの連載もしながら。

市:それで移住することになったんですか?

イ:いえ、最初はそんな気持ちはなく、いいところだけどあくまでもマンガ家として、取材として通っていて、
東京にはずっといるつもりでした。
でもだんだん出版が不況になってきて、雑誌がなくなったり、連載が終わったりして仕事が減ってきて、
生活を見直さないとやばいなって状況になって。
引越しを考えた時に「そうだ、なら別に山梨でもいいじゃない?山梨に通えるんだから、逆に山梨から東京に通ったっていいよね?」そう思いついたんですね。
「住んじゃえば山梨のこともよくわかるし、ワイナリーの人とも仲良くなれるし、取材もしやすくなるし、いいことづくめじゃん!」てね。

市:まさに発想の転換ですね!

イ:はい、そんなわけで、5年前、2013年に移住しました。
そしたら移住した年の春からワインがテーマのマンガ連載が始まり、2年前に出版することができました。

市:狙い通りに(笑)

イ:ホント、とんとん拍子でした(笑)

市:ご著書「今夜もノムリエール」を拝読しました・・・内容がすごく私たち目線というか、ワインショップでどのワイン選んだらいいのかわからなくてあたふたしたり、お店の人に聞きたいけど、初心者すぎてこんなこと聞いたら恥ずかしいんじゃないか?という戸惑いとか、それが丁寧に描かれていて、共感しやすいしとてもわかりやすかったです。

イ:私自身も最初は初心者でしたから。自分が思ってたこと、やってきた失敗を思い出しながら描きました。

実は最初、ワイン作りに挑む女性のストーリーマンガを考えていたんですが、たまたまずっと連載していた雑誌がエッセイコミックに力を入れることになって。
当時ワインって難しくて敷居が高いものだという誤解があって、それがワインファンを増やす妨げになってるな〜と感じていたので、
「よし、それを取っ払って、ワインの楽しさだけを感じてもらえるマンガを描こう!」と思ったんです。
それでいて、笑って読み終えたらワインの知識もさらっと入ってる、そんなマンガにしよう!って。

ワインの擬人化はどこから生まれたのか

市:ご著書「今夜もノムリエール」では、ワインを擬人化して、それぞれの特徴を紹介されていますね。
例えば有名なロマネコンティというワインにもなるピノ・ノアールという品種は…お姫様?

イ:ピノは病気に弱くて繊細なブドウなんです。そして上品可憐なフランボワーズの香りがベースにあって。名だたる高級ワインにもなる品種ですので、まさにお姫様って感じだなぁと。

市:他にもメルローが頼れる上司とか、カベルネ・ソーヴィニヨンがグローバル企業のCEOとか。

イ:メルローは厚みのあるふっくらした味のワインになるんですが、他の品種とのブレンドにもよく使われます。
懐が深くて「俺がなんとかしてやる」みたいなところが、頼れる上司のイメージなんです。
また、カベルネは昔からボルドーで作られていたブドウなんですが、最近はイタリアやアメリカでこの品種を使った力強い高級ワインが生まれてて、本家ボルドーを圧倒する勢いがあって。
そんなところがグローバル企業のCEOを連想させるなぁと。

市:日本の甲州がイガグリ頭の高校生なのも笑えました。

イ:甲州はまっすぐピュアな味わいで、ほのかに柑橘の香り。これからどう化けるかわからない少年のイメージだったんです。今はいろんなことやってみたい大学時代を経て、そろそろ就職も考えてまた短髪に戻してるという感じですけど(笑)

市:(笑)このような表現をされたのは何か理由があったのですか?

イ:せっかくマンガで描くんだから、何かマンガならではの表現をしたかったんです。
それで考えて考えて…ワインは味わいや香りを何かに例えて(果実や花、皮やチョコレートなど)表現することが多いんですが、人に例えてるのはまだないなって気がついて、「これだ!」って思いました。
キャラを作るのはマンガ家の得意技ですから。

市:読者の方からは、どんな感想が届いていますか?

イ:やっぱりこのキャラ化のところが一番ウケてますね。「すごく面白くてわかりやすかったです!飲むときもこのキャラを思い浮かべながら飲んでます!」とよく言われます。
また、「読み終わってワインが飲みたくなって、その足でスーパーに買いに行きました!」という方も多いです。
「私、実はお酒が飲めないんですけど、このマンガを読んだらワインが飲みたくなりました」なんて方まで。
ほんっと嬉しいです。

市:イセダさんにとって、ワインの一番の魅力とは何でしょうか?

イ:ワインって、もちろん一人で飲んでもおいしいですけど、誰かと飲むともっと美味しく感じるんです。
他のお酒もそれはそうでしょうけど、ワインは開けたら何日もは置いておけないので、いろんな種類飲みたい時は自然と誰かと分け合う形になる。ワインは人をつなぐお酒なんです。
私自身ワインをきっかけにして、東京でも山梨でもたくさんの方とつながることができました。
ワインにとても感謝しています(笑)

市:ワインは人をつなぐお酒。。。いいですねー。私もワインが飲みたくなりました。

市川さんからこんな可愛いお土産が♡

市:イセダマミコさんの作品は、どのようにしたら読むことが出来るでしょうか?

イ:この「今夜もノムリエール」は紙の本でも電子書籍でも買えます。
また私の公式サイト「マミコミ。(mamicomi.com)」では、私の過去の作品や描き下ろしのマンガを無料で読むことができます。
さらに「今夜もノムリエール」のキャラクターが甲府の飲食店を紹介するマンガ、
「甲府でもノムリエール」が「ノムカ(nomuca.com)」というサイトで配信されています。
こちらも無料です。

そして実は来年春の出版を目指して、新しい作品を今執筆中なんです。
山梨のワイナリーを猫と一緒に散歩しながら紹介するという、ワインを飲みながらまったり読むのにピッタリの作品です。楽しみにしていてください!

市:ではイセダさん。最後にリスナーの方へ向けて、一言メッセージを頂けますか?

イ:今、山梨のワイナリーはどこも仕込みの真っ最中なんですが、今年のブドウはすごーくいい出来だそうです!11月からそれがワインになって出来てきますから、たくさん飲んでくださいね!
山梨にも遊びに来てください〜〜!!

市:今日の「旧暦カレンダー」は20日の「ワインの日」にちなんで、
漫画家のイセダマミコさんに「ワイン」のお話を伺いました。
イセダさん、本日はどうもありがとうございました。

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FMえどがわは中森明菜さん、郷ひろみさんを応援する番組や、元おニャン子クラブの新田恵利さんがパーソナリティを務める番組などもあって、私の年代(笑)にはとっても親しみやすい感じでした。
市川洋子さんとはいろんな共通点があって、放送以外の時間の雑談でも盛り上がっちゃいました!

これからワインシーズン!!
山梨ワインの新酒発売やボジョレーヌーボーの日に合わせて、初心者目線の楽しくわかりやすいお話しをさせていただきますので、FM局のみなさん気軽に声をかけてくださいね♡

イセダマミコ

30年以上住んだ東京から、ワインが好きすぎて山梨に移住して今年で6年目!漫画家です。甲府の飲食店を紹介したマンガ「甲府でもノムリエール2」がネット配信中です...

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